第13回青森県介護予防キャラバンin上十三の報告

2022.7.17

<第13回青森県介護予防キャラバンin上十三の報告>

十和田市立中央病院  中里 隼也

令和4 年7 月17 日に青森県介護予防キャラバンを上十三支部の担当で開催しました。昨年度も上十 三支部が担当し,リモートによる開催でした。今年度は,来場型とのハイブリッドでの対応も検討し ましたが,2 月の準備段階で新型コロナウィルス感染症が県内で拡大してきたこともあり,今年度も 昨年同様,リモートにて開催させていただきました。

準備会議の結果,「いつまでも過ごす  おらほのまちで  ~認知症を知り,身体を動かそう~」と テーマが決まり,コロナ禍で認知症の予備軍が増えていることを想定して,今できる取り組みを皆で 共有することとなりました。

午前中の第一部,認知症認定看護師である十和田市立中央病院の下山氏の講話では,認知症を予防 するにあたり,望ましい生活習慣や,前期高齢者以前からの予防の必要性を学びました。認知症予防 には社会との繋がりも重要であることから,その後の講話の住民主体で介護予防を行うことの意味を 実感できました。。

第二部のいわてリハビリテーションセンター佐藤氏の講話では,岩手でのシルバーリハビリ体操の 取り組み方,行政との関わり方,今後求められる専門職について学ばせていただきました。コロナ禍 でも岩手県内の市町村で取り組みが少しずつ拡がっていることに驚かされました。

午後の第三部,森山病院予防医学センター小林先生の講話では,実際に行われているシルバーリハ ビリ体操を北海道旭川市でご活躍されている指導士会員の指導のもと,県士会員所属の施設の利用者 様にも参加していただきました。全員での実技は初めての試みでしたが,皆で参加しているといった 臨場感が伝わったと思います。参加施設は 2 施設でしたが,職員のご協力もあり無事進めることがで きました。リモートの特性上一般の方の参加が難しいこともあり,施設利用者様に参加していただい た経験は非常に貴重なものとなりました。また,行政職の方々も多数参加していただき,住民主体で 進めていく介護予防事業や理学療法士の関わりを知っていただけたと思います。

今回ご協力いただきました先生方や,ご参加いただきました先生方,誠にありがとうございました。 今後も上十三支部の活動にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

<第13回青森県介護予防キャラバンin上十三を終えて>

六ケ所村医療センター  沼村 菜摘

令和 4 年 7 月 17 日,「認知症予防と健康増進やフレイル予防」をテーマに第 13 回介護予防キャラ バンが行われました。

十和田市立中央病院  認知症認定看護師の下山良子氏による講話は,認知症を予防するためにはど のような生活習慣が望ましいのかという点について,若年層からの予防の必要性や家族へのアプロー チを具体的に学ぶことが出来ました。

いわてリハビリテーションセンターの佐藤英雄氏による講話では,岩手県におけるシルバーリハビ リ体操の経過や,コロナ禍での取り組み方,運営に関してセラピストが求められている力を学ぶこと が出来ました。

午後の森山病院小林浩氏の講話では,旭川市の取り組み方に加え,画面を共有し実際にシルバーリ ハビリ体操を行うことで,身近な動作をイメージした指導方法を体験できました。コロナ禍でも参加 できる,新しい試みであったなと感じています。今回の参加をきっかけに,地域の介護予防事業への 関心を高めていきたいと思います。