第49回青森県理学療法士学会のお知らせ(第1報)
2024.10.13
青森県理学療法士会 会員 各位
第49回青森県理学療法士学会
学会長 藤田 俊文
準備委員長 山本 賢雅
第49回青森県理学療法士学会のお知らせ(第1報)
青森県理学療法士会会員の皆様、平素より大変お世話になっております。
下記の通り第49回青森県理学療法士学会を開催いたします。また、9月1日より「第49 回青森県理学療法士学会ホームページ」を開設しております。演題登録や学会プログラム等 の情報につきましては随時ホームページや県士会ニュース、支部周知メールでご報告いた します。多数のご参加をお待ちしております。
趣意書
テーマ 「アダプテーションと理学療法」 ~身体機能とパフォーマンスの最適化を考える~
ヒトは、日常生活や運動、労働などの様々な場面において、常に変化する環境に適応しな がら活動しています。この環境に適応する能力「アダプテーション」は、身体機能やパフォ ーマンスを最適化するために非常に重要な役割を果たしています。
アダプテーションとは、運動、神経、身体機能などの側面において、環境の変化に対して 適応的に調節される一連のプロセスを指しています。具体的には、運動適応により新しい運 動パターンを獲得したり、神経適応によって神経伝達効率が変化したり、身体機能適応によ って筋力や持久力などの身体能力が向上したりします。このようなアダプテーションは、環 境の変化に対する適応メカニズムとして働き、運動パフォーマンスの向上や維持に貢献し ます。日々の臨床において、アダプテーションは重要な視点であり、最良の理学療法を実施 するために必須となる思考過程といえます。
理学療法は、このアダプテーションを促進する重要な手段であり、特に、適切な運動負荷 (運動強度、頻度、継続性など)や難易度設定を考慮した運動療法、物理療法、ADL練習など、 さまざまな手段を駆使して対象者の身体機能やパフォーマンスの改善が期待できます。一 方で、アダプテーションは、疾患や障害、加齢による機能低下などの個人要因の影響、また物理的、社会的、心理的、文化的な様々な環境要因の影響を受けます。特に生活環境、労働 環境、スポーツ環境など、対象者が置かれた環境によってアダプテーションの内容や程度が 異なってきます。そのためにも理学療法においては、個人要因に加えて環境要因を十分に考 慮して最適なアプローチを検討する必要があります。
本学会では、アダプテーションの神経生理学的メカニズム、運動学的解析手法、環境要因 の影響、理学療法アプローチの実践例などについて、多角的な視点から議論を行いたいと考 えております。そこで、学会企画として講演やセミナーでは、アダプテーションから身体機 能やパフォーマンスの最適化を考えるために最新の臨床・研究知見を共有し、身体機能向上、障害予防、健康増進、スポーツパフォーマンス向上、生活の質向上、社会復帰支援など、様々 な分野における理学療法の可能性を探求したいと思っております。
学会テーマである「アダプテーションと理学療法」のもと、多くの会員の皆さまに参加い ただき、日々の臨床や研究活動などについて討論や情報交換に加えて、個人間さらには組織 間での親睦を深めることができる学会にしたいと思っております。多くの皆さまのご参加 を心よりお待ちしております。
会 期:令和7年6月28日(土)~29日(日)(対面・オンデマンド併用)
会 場:弘前大学創立50周年記念会館(青森県弘前市文京町1)
【学会組織(準備委員会各局長)】
学会長 藤田 俊文 (弘前大学)
副学会長 對馬 新吾 (ときわ会病院)
準備委員長 山本 賢雅 (弘前脳卒中・リハビリテーションセンター)
事務局長 西澤 諒 (弘前脳卒中・リハビリテーションセンター)
財務局長 齊藤 和樹 (弘前脳卒中・リハビリテーションセンター)
学術局長 佐藤 翔 (弘前大学医学部附属病院)
運営局長 髙木 雄大 (健生病院)
広報局長 花岡 将来 (弘前記念病院)
厚生局長 松尾 優作 (健生病院)
【問い合わせ先】
一般財団法人黎明郷 弘前脳卒中・リハビリテーションセンター 理学療法室 〒036-8104 青森県弘前市大字扇町一丁目2番地1
事務局長 西澤 諒
Tel:0172-28-8220(代表)
E-Mail:49gakkai.jimukyoku@gmail.com